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丹波山、ロケ地で売り込め 村がフィルムコミッション、HPも開設 /山梨県

 映画やテレビ番組などのロケ地として村を売り出そうと、丹波山村はフィルムコミッション(FC)を立ち上げた。映像を通じて村の知名度を高め、ロケ地巡りなどの集客につなげるのが目的だ。村温泉観光課に事務局を置き、希望のロケ地検索などができるホームページも開設した。
 「何も無いという最大の魅力! 様々なシチュエーションにご活用いただけます」
 「丹波山村フィルムコミッション」のホームページを開くと、刺激的な言葉が目に飛び込んでくる。「秘境感を逆手にとりたい」と村の担当者。
 交通量が少なく、雑音も少ない。傾斜地が多く、俯瞰(ふかん)撮影に適したスポットも数多い。それでいて、テレビのキー局、番組・映像の制作会社などが集中する東京からは車で2時間ほど。ロケ地としての魅力を掲げる。
 ロケ候補地としては、豊かな自然の数々、社寺、廃校・廃工場跡地、つり橋などが写真付きで紹介されている。
 FCは、制作側の希望に沿ったロケ地情報やリサーチのほか、宿泊や食事の手配、公的機関への許可申請手続き、撮影時の同行や案内などのサービスを提供する。村民のエキストラ出演の依頼にも対応する。
 FCを立ち上げた5月と翌6月にはそれぞれ20件以上の問い合わせや相談が寄せられ、その後、実際にロケが行われた例も複数ある。村の担当者は「スタッフの宿泊や弁当の調達といった地元への経済効果もある。制作側が求めるシーンに合ったロケ地を積極的に売り込んでいきたい」と意気込んでいる。

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