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袋やストロー、脱プラ補助 環境省、50億円要求へ 海洋ごみ・CO2排出を削減

 環境省は、プラスチック製品の原料を、植物由来のバイオマスプラスチックや紙に切り替える企業を対象にした補助制度を創設する方針を決めた。プラごみによる海洋汚染は世界的な問題になっており、日本も脱プラを推進する狙い。2019年度予算の概算要求に50億円を盛り込む。
 使い捨てレジ袋やストロー、カップなどのプラ製品が海に流出すると、生態系への影響が懸念される微細なマイクロプラスチックになる。環境省は、海洋プラごみと石油由来プラ生産による二酸化炭素(CO2)排出を減らすため、企業を支援して代替品への切り替えを促すことにした。
 補助制度の対象は、プラを使った製品全般をつくる企業。原料をバイオマスプラや紙にするための設備や、リサイクル工程にかかった費用の半額から3分の2を補助する。
 バイオマスプラの普及は、16年に閣議決定された地球温暖化対策計画にも盛り込まれているが、費用が高く耐久性に課題があるため、普及していない。環境省は、プラごみ削減やリサイクルを推進する「プラスチック資源循環戦略」を来年6月までに策定予定で、補助制度と合わせてプラ削減に本格的に取り組む方針。
 

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