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ミカン農家、みんなで支える 豪雨被災、宇和島にボランティア160人 【大阪】

 西日本豪雨で多くのミカン畑が被災した愛媛県宇和島市吉田町で18日、県が協力した「みかんボランティア」の作業が始まった。10~60代の約160人が県内外から集まり、傷のあるミカンを間引く摘果などの作業をした。
 吉田町は江戸時代にミカンが移植された「愛媛みかん発祥の地」とされる。豪雨による土砂災害で11人が死亡。急傾斜地などに広がるかんきつ類の畑も崩れた。
 これまで社会福祉協議会が派遣してきた災害ボランティアは、住宅の掃除などを優先し、園地に派遣はしていない。しかし、地元のJAえひめ南と県は「ミカンという産業基盤がなくなると、住民の生活基盤がなくなる」として、連携して農家を支えるボランティアを始めることにした。
 ボランティアは26日までの土日の計4日間、JAが募り、県も呼びかけなどを手伝う。松山市の大学生石橋皇之介さん(18)は「祖母が宇和島市に住んでいる。被災した現地で貢献したかった」と話した。
 問い合わせは県南予地域柑橘(かんきつ)農業復興対策チーム(089・912・2553)。

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