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御所野縄文博物館、17年で50万人来場 世界遺産へ広報も工夫 /岩手県

 2020年の世界文化遺産登録に向けて国内推薦候補に選ばれた遺跡の一つ、御所野遺跡(一戸町)に併設する御所野縄文博物館の来場者が8日、50万人を突破した。2002年のオープン以来、17年目での達成だ。
 節目となった人は北海道から訪れたともに小学校教諭の中川並樹さん(53)、規子さん(53)夫婦。遺跡に併設する御所野縄文博物館であった記念式典で、並樹さんは「生徒たちにも遺跡のことを伝えたい」と話した。
 年間来場者数は開業初年度がピークで約5万5千人。その後は2万5千人前後で推移していたが、14年にリニューアルし、縄文時代の生活を映し出すプロジェクションマッピングなどを導入したところ、3万人前後に回復していた。
 最近は訪日外国人を見込み、ボランティアガイドを対象に英語の研修を実施しているほか、館内のパンフレットに様々な言語で解説が閲覧できるQRコードを入れる予定だ。
 同博物館の高田和徳館長は「世界遺産に登録されれば海外の旅行者も増えていく。縄文の価値や素晴らしさを発信していきたい」と話した。

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