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「暴炎」続く韓国、電気料金値下げ 大統領が指示

 韓国で「暴炎」と呼ばれる猛暑が続いていることを受け、韓国政府は7日、7~8月の住宅用電気料金を引き下げると発表した。国民が安心してエアコンを使えるための措置だとし、値下げで生じる見込みの減益分2761億ウォン(約273億円)は政府の予算や基金で補うことを検討する。
 今夏、ソウルで観測史上の最高気温を更新する39・6度に達するなど韓国でも記録的な猛暑が続く。熱中症による死者も42人まで増えていることから、文在寅(ムンジェイン)大統領はこの酷暑を「特別災難」と位置づけ、「冷房の使用は基本的な福祉」として引き下げを指示。今回の措置で1世帯当たりの電気料金は平均19・6%安くなる見通しで、子育て世帯には出産後3年間の料金を安くする特別措置もとる。
 電気の使用量の増加が予想されるが、白雲揆(ペクウンギュ)・産業通商資源相は「史上最高水準の供給力を準備しており、安心して使ってほしい」として発電施設をフル稼働させる構え。ただ、文政権は国内に24基ある原発を減らす目標を掲げていることから、保守層から「脱原発を再考せよ」(野党「自由韓国党」報道官)といった攻撃も招いている。(ソウル)

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