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自然界定着、トキ着々 今年の繁殖終わる /新潟県

 佐渡市の自然界で生息するトキの今年の繁殖が今月初旬に終わった。今年は降雪期間が長かったことなどの影響で出足が鈍かったが、60羽のトキが巣立った。環境省が掲げた「2020年に自然界に220羽のトキ定着」の目標も2年前倒しで達成。トキ再生事業が着実に進んでいることが改めて証明された。
 同省佐渡自然保護官事務所によると、ひな2羽が巣立った今月6日、今年の繁殖活動終了を判断。延べ77組のペアの営巣が確認され、32組から67羽のひなが生まれ、うち27組から60羽が巣立った。31組から77羽が巣立った昨年よりは若干少なかった。ともに自然界で生まれ育った雄と雌のペアから「自然界2世」は3年連続で誕生。3組から8羽が巣立った。
 また、10年前の第1回放鳥トキ10羽のうち唯一生き残る12歳の雄がペアを組み、ひなが巣立った。雄は過去に別の雌2羽と営巣し、ひなが生まれたが、巣立ちはできず、自然界で生息する最高齢の繁殖になった。同事務所は「あしかけ9年で繁殖に成功した特筆すべき事項」と説明する。
 同省が16年に掲げた目標の「20年に220羽定着」も達成した。トキが1年以上生存する確率は高くなく、定着は「1年以上生存が確認された放鳥トキ」などと定義される。自然界で生育したトキの生存率が高くなり、国内で絶滅する前の、より自然に近い状態に近づいているといえる。
 同事務所の若松徹・首席自然保護官は「発展途上から、ワンステップ上がったと見るべきだと思う」と話している。

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