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オオムラサキ、中学生が調査 北杜の2校、今年で39回目 /山梨県

 北杜市立長坂中学校の生徒による国蝶(こくちょう)オオムラサキの生息調査があった。1980年に始まり、今年で39回目となる伝統の活動だ。市オオムラサキセンターと市立長坂中、甲陵中が毎年7月中旬に実施している。
 国内有数のオオムラサキ生息地で、保護のための基礎資料を得るのが目的。調査地域はJR長坂駅から日野春駅までのオオムラサキ自然遊歩道で、10キロを約200メートルずつ43の区間に分け、肉眼で観察できるオオムラサキの数を調べる。
 これまで40年近い調査で、地域のオオムラサキの数はほぼ横ばいであることや、広葉樹を植林した場所では増えていることなどが明らかになっている。
 13日の調査には長坂中1年生約60人が参加。2、3人ずつのグループに分かれ、センターの跡部治賢(じけん)館長(70)の指導を受けながらオオムラサキの数や飛来方向などを記録した。
 森の中の調査区間を担当した小松桃羽(とわ)さん(12)は「残念ながらオオムラサキはあまり見つけられなかったけれど、事前に勉強して自然の中で調査するのは楽しかった」と話した。
 19日には甲陵中が調査に取り組む予定。

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