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廃棄物、想定の3倍超 真備 西日本豪雨

 西日本を中心に被害をもたらした豪雨の影響で、自治体の処理能力を超えた災害廃棄物が被災地に山積している。大規模に浸水した岡山県倉敷市真備(まび)町では、災害を想定した処理計画の3倍以上の廃棄物が見込まれ、政府は17日に追加の支援策を発表した。
 安倍晋三首相は17日の非常災害対策本部会議で、「真備町に、本日より自衛隊員1千名、ダンプカー70台を更に投入する」と述べた。
 環境省は2014年、災害時の廃棄物の仮置き場や収集方法を盛り込んだ処理計画を作成するよう全国の自治体に求めた。倉敷市は17年に計画をまとめ、南海トラフ地震を想定して、真備地区の災害廃棄物を1・9万トンと見込んでいた。
 しかし、今回の豪雨では約4600戸が浸水被害に遭い、現段階で想定の3・5~5倍にあたる約7万~10万トンの災害廃棄物の発生を予想している。
 一方、警察庁の17日午後1時45分時点のまとめでは、死者は14府県で223人。このうち9人は自治体が今回の災害との関連を確認中だ。行方不明や連絡が取れない人は朝日新聞の17日午後7時時点のまとめで少なくとも15人いる。

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