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生きた「ガラス細工」 シラウオ展示 出雲・宍道湖自然館ゴビウス /島根県

 出雲市園町の宍道湖自然館ゴビウスのエントランスホールで、宍道湖にも生育するシラウオの展示が始まった。同館が国内初の人工飼育に取り組み繁殖に成功したもので、展示のシラウオは初めて人工飼育されたシラウオの3代目。「ガラス細工」とも呼ばれる、3センチほどに育った半透明な体で泳ぐ姿を楽しめる。
 シラウオは「宍道湖七珍」の一つとしても知られ、汽水域に生息する。生まれた時は5ミリほどで、成体でも10センチほど。今年3月下旬~4月下旬に約7千匹が孵化(ふか)し、そのうち約130匹を一般公開している。
 宍道湖の生物の育成・展示などをする同館では、2001年の開館以来、生態がよく知られていなかったシラウオの繁殖などに取り組んできた。エサの動物プランクトンを調べ、宍道湖の水をそのまま飼育に使用したり、水槽の明るさや温度などを調整したりして飼育。16年に国内初の年間展示に成功し、翌年2世が誕生し、今春、3世が孵化した。
 生きたシラウオの展示はここでしか見られないという。

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