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酷暑 西日本豪雨被災地115人搬送 全国200地点、猛暑日

 3連休の中日、15日も西日本から東日本にかけ、厳しい暑さとなった。全国927の観測地点のうち、200地点で最高気温が35度以上の猛暑日となり、京都府や岐阜県、滋賀県で38度超に。広島県、岡山県、愛媛県の西日本豪雨による被災地では計115人が熱中症の疑いで病院に搬送された(同日夕現在)。気象庁はこの先1週間は暑い日が続くとして、注意を呼びかけている。

 気象庁によると、最高気温は岐阜県揖斐川(いびがわ)町や京都府福知山市で38・8度、滋賀県東近江市で38・5度。都心も暑く、東京都練馬区で36・2度となった。滋賀県甲賀市(37・2度)など8地点は観測史上の最高気温を更新した。同県では、畑作業をしていた女性(94)と室内にいた男性(70)が熱中症で死亡。佐賀県でも、90代女性が畑で倒れ、亡くなった。
 西日本豪雨の被災地では、岡山県倉敷市で35・6度、広島県府中市で35・8度などと気温が上がった。熱中症の疑いで救急搬送される被災者やボランティアも相次ぎ、広島、岡山、愛媛の消防によると、搬送者数は災害救助法の適用を受けた3県の37市町村で計115人(同日夕現在)。2日連続で100人を超えた。
 気象庁は北海道と沖縄を除く地域について、16日も猛暑が続くとする高温注意情報を発表。少なくともこの先1週間は太平洋高気圧の勢力が強く、西日本と東日本は平年より暑い日が続く見通しという。

 ■熱中症注意
 熱中症は暑さや激しい運動で体内の水分や塩分が不足し、体温調節ができなくなる状態だ。けいれんや頭痛、吐き気などを引き起こし、死に至ることもある。室内でも起こり、体温調節が鈍くなりがちな高齢者や、子どもはより注意が必要だ。
 防ぐには暑さを避けこまめに水分や塩分をとる。水分補給は塩分を含むスポーツドリンクなどが望ましい。

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