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気仙沼、海泳ぐクマ 大島、ドラム缶式わな増設 /宮城県

 気仙沼市内で6日、クマの目撃が相次いだ。クマが生息していないはずの島内でフンなどが見つかった大島では、海を泳ぐクマの情報が寄せられ、警察官らが浜辺をパトロールした。廃校になった気仙沼西高校の敷地内にも現れ、パトカー5台が出動した。
 気仙沼署によると、海を泳ぐクマは6日午後1時50分ごろ、本土側の同市三ノ浜で近くの男性が見つけた。大島との海峡は狭いところで約300メートル。大島側で署員が警戒したが、クマの行方は分かっていない。けが人はいなかった。
 大島では5日に市や猟友会が、クマを捕獲するドラム缶式のわな(長さ約2メートル)を2地区に設置したばかり。もともと島にはクマはいないが、今年は8件の目撃に加え、足跡や爪痕など痕跡の情報も5件あった。小学生と幼稚園児の孫を持つ小野寺勝弘さん(59)は「子供たちに何かあったら大変。外で遊ばせられない」と不安そうだ。
 4日には同市南部の小泉小学校付近で体長1メートルほどのクマが見つかり、一時騒然となった。
 同市の三浦幸彦農林課長(58)は「島民の不安を少しでも軽減するためワナを設置したが、これ以上の対応は難しい」と話した。

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