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持続可能な開発へ、教育見直し 県立大が「SDGs宣言」 /滋賀県

 県立大(彦根市)は国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)の考えに賛同し、「SDGs宣言」をした。SDGsの視点を踏まえた教育プログラムの改革や学生の地域活動への支援、SDGsへの理解を深めるための共通講座などに取り組む。
 SDGs(Sustainable Development Goals)は地球環境や経済活動などを持続可能とするため、すべての国連加盟国が2030年までに取り組む行動計画。15年に国連で全会一致で採択された。17分野、169の具体的な目標からなり、国内でも自治体や企業で広がりつつある。
 県は昨年1月、SDGsに積極的に取り組むことを表明している。県立大は開学以来、「地域に根ざし、地域に学び、地域に貢献する」を基本的な考え方としており、SDGsの精神と深くつながると判断し、宣言すると決めた。
 すでに今年度から始まる中期計画にもSDGs推進を盛り込んだ。関連性がある授業にSDGsの冠を付けて内容を見直し、学生の地域活動支援プログラム「近江楽座」では、SDGsの理解や普及に取り組む場合、1件30万円程度を支援することにした。
 また、県内の他大学にも呼びかけ、8月にはSDGsに関する講座を単位互換科目として開講する。SDGsをテーマにした学生大会の開催、県や市町と連携したSDGs特化型の地域課題研究も計画している。

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