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キンメダイ、標識付け放流 勝浦沖、資源保護へ自主禁漁 /千葉県

 勝浦市の約30キロ沖で30日朝、県沿岸小型漁船漁業協同組合の34隻が、釣り上げたキンメダイに標識を取り付けて放流した。キンメダイの資源保護の一環として、1984年から続けている行事。7月1日から9月末までの3カ月間は、この海域のキンメダイは自主禁漁となる。
 この日参加したのは、勝浦市や鴨川市などの小型漁船。勝浦市の喜知(きち)丸には船主の嶋津圭一さん(48)ら7人が乗り込み、午前1時半ごろ、同市の川津漁港を出港。午前4時からキンメダイ漁を始めた。20分ほどすると釣れ始め、1匹ずつ全長を測ったあと、長さ1センチほどの標識を取り付け、すぐに放流した。
 同漁協副組合長の本吉政勝さん(66)らによると、この日は計約1400匹を海に戻した。過去に放流したキンメダイは、鹿児島県のトカラ列島近くや伊豆諸島の鳥島などで再捕獲されており、深海魚のキンメダイが広い範囲を移動することが分かったという。

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