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トンボの楽園、壊さないで 四万十市・自然公園に看板 /高知県

 「ここは自然保護区です 動植物の採集禁止!」
 四万十市具同のトンボ自然公園に無粋な看板が立てられている。同公園でしか見られないトンボを始め、メダカやゲンゴロウ、ハナショウブなどを勝手に持ち去る人が後を絶たない。
 公園を管理する「公益社団法人・トンボと自然を考える会」がたまりかねて3カ所に設置した。公園は1985年から世界初のトンボのビオトープとして多様な自然環境の整備を進めてきた。現在、約8・7ヘクタールの用地では、3月下旬から翌年の1月にかけてタベサナエやキトンボなど60種以上のトンボが飛び交う。
 考える会によると、園内に設置してある募金箱も十回以上壊されて、入園者の寄付金が盗まれた。ヤマモモの実も車を乗り付けてごっそり盗む人がいる。ネアカヨシヤンマなど他地域では少ないヤンマ類を採集に来る愛好家もいるという。
 考える会常務理事の杉村光俊さん(63)は「あまりにもマナーが悪いので看板を立てた。考える会に入会するなど、自然学習会で動植物のことをよく知ってほしい」と話している。

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