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チャツボミゴケ公園、外来種から守れ 中之条、町が対策 /群馬県

 中之条町六合(くに)地区にある「チャツボミゴケ公園」で、町が外来植物対策を始めた。2017年に国の天然記念物に指定されて観光客が増えるなか、人の出入りに伴って公園内に繁殖力の強い外来種が見られるようになってきた。この春から車の乗り入れを制限するなど水際対策を進めている。

 チャツボミゴケ公園は、旧六合村(現中之条町)の入山地区にある鉱山跡で、国内最大の群生地。強酸性の鉱泉が湧き出て、コケが青々とむす「穴地獄」付近には遊歩道が整備されており、春にはレンゲツツジ、秋には紅葉などと合わさって、季節ごとに様々な景色が見られる。
 この一帯は、15年に「芳ケ平湿地群」としてラムサール条約に登録。17年には「六合チャツボミゴケ生物群集の鉄鉱生成地」として国の天然記念物に指定され、観光客は大きく増えた。同町によると、それまで、年間2万~3万人だった入場者数は、16年度に約5万6千人になり、17年度には7万人を超えた。草津から車で約30分という立地の良さも人気の理由だ。
 しかし、同町六合振興課によると、公園内ではこの数年、繁殖力の強い外来種の「ハルザキヤマガラシ」(アブラナ科)が見られるようになった。まだ群生地では確認されていないが、春になると公園の駐車場付近で黄色い花を咲かせており、このままでは公園内の植生が変わる恐れもあるという。
 町では4月から、群生地から離れたところに駐車場を整備し、シャトルバスの運行を始めた。入場者には、マットで靴の裏の土などを落としてバスに乗ることを呼び掛けている。植物の種が、タイヤに付着して持ち込まれることを防ぐためだ。昨年までは、群生地から約300メートルの地点まで車で入れたが、現在は1・5キロほど離れた駐車場までに制限した。
 また、自然保護団体に委託し、手作業で抜いているという。同課の担当者は「国の天然記念物にもなっている場所。外来種を食い止めるように、取り組んでいきたい」と話す。

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