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ライチョウ、初の抱卵に挑戦 富山市ファミリーパーク /富山県

 絶滅危惧種のニホンライチョウの人工繁殖に取り組む富山市ファミリーパーク(富山市古沢)は、今年度の産卵期が終わったと発表した。昨年度も産卵したライチョウのペアが5月7~28日に11個の卵を産んだ。そのうち3個を、初めて母鳥に抱卵させている。
 昨年度に同じペアから産まれた卵は20個。そのうち3羽が孵化(ふか)し、2羽が順調に生育した。野生のライチョウの産卵数は、平均6、7個程度。野生と比べて多かったため、今年度は産卵数を減らし、孵化率や生育率を上げることを課題としている。
 孵化率や生育率を上げるため、エサや部屋の広さを変えたり、飼育員が巣に近づく回数を減らしたりした。その結果、5月7~22日に産卵した卵8個のうち、少なくとも6個は有精卵だったという。
 昨年度以上の孵化率が見込めることから、残り3個を今年は自然抱卵させることにした。
 担当者は「今後は他園と情報交換しながら孵化率や生育率の経過を見て、繁殖の技術確立を目指したい」と話している。孵化は6月中下旬の予定。

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