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囲いわな、お手軽DIY シカ捕獲用、県森林総研開発 移設も簡単 /山梨県

 市販の鉄パイプなど安くて手に入れやすい材料を使い、手軽に作れるシカの囲いわなを、県森林総合研究所(富士川町)が開発した。設置場所を簡単に変えることができ、試験的に置いてみたところ成果も上々。今後、マニュアルを作って普及をめざす。

 これまでの囲いわなは、柵の中に食べ物を置いて動物を集め、出入り口を閉じて捕獲するものが大半。20~30頭に対応できる大きなわなも多い。ただ、作るには特注の部品が必要で、価格が100万円単位と高額になることが珍しくない。地面に柱などを打ち込んで設置するため、別の場所にも動かしにくくなる。
 森林総研が開発したわなは、手間をかけずに設置や移設ができるという点が最大の特徴だ。ホームセンターなどで入手できる鉄パイプや継ぎ手、ネットを使用。パイプは工事現場の足場などに使われる直径約5センチのもので、のこぎりでの加工も簡単だ。パイプを継ぎ手でつないで組み合わせ、地面に置けば安定して立つ。
 わなの高さは2メートル。広さは捕獲頭数に応じて柔軟に変えられる。パイプで骨組みをつくり、周りに防獣ネットと遮光ネットを張り巡らせる。5頭程度のシカを捕獲できる直径9メートルほどのわななら、材料費は10万円以下。3人がかりで半日もあれば組み立てや解体ができるという。
 南アルプス市内に直径9メートルのわなを設置して試したところ、シカは遮光ネットで視界が遮られて壁があると思うのか、網に向かって突進することなく捕獲できた。わなは重さが200キロあったため、かかったシカがわなの下をくぐって逃げることもなかった。
 森林総研のロビーに3メートル四方のわなの見本を置き、PRしている。大地(おおち)純平研究員は「えさの選び方も含め、囲いわなを使うためのマニュアルを年内に作りたい。地理的条件などに応じて銃や他の種類のわなと組み合わせることで、より効果的なシカ対策ができる」と話している。

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