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日本遺産、13件認定 上川アイヌなど 文化庁

 文化庁は24日、文化や伝統を伝えるストーリー(物語)を認定する「日本遺産」に、「カムイと共に生きる上川アイヌ」や「鬼が仏になった里『くにさき』」など13件(13道県の55市町村)を新たに認定し、発表した。
 日本遺産は2015年度に始まり、4回目の選定。市町村が主体となって建造物や遺跡、祭りなど地域に根ざした有形・無形の文化財を活用し、文化や伝統を発信するストーリーを申請し、10人の有識者からなる審査委員会が選んだ。具体的な地域活性化計画があるかも審査のポイントで、認定されれば1件につき3年間で平均7千万円程度の補助金が出る。今回は45都道府県の322市町村から76件の申請があった。認定総数は計67件となった。文化庁は20年度までに100件程度まで増やす方針。

 ■2018年度認定の日本遺産
 ・カムイと共に生きる上川アイヌ~大雪山のふところに伝承される神々の世界~ <北海道>
 ・山寺が支えた紅花文化 <山形>
 ・地下迷宮の秘密を探る旅~大谷石文化が息づくまち宇都宮~ <栃木>
 ・明治貴族が描いた未来~那須野が原開拓浪漫譚(たん)~ <栃木>
 ・宮大工の鑿(のみ)一丁から生まれた木彫刻美術館・井波 <富山>
 ・葡萄(ぶどう)畑が織りなす風景-山梨県峡東地域- <山梨>
 ・星降る中部高地の縄文世界-数千年を遡(さかのぼ)る黒曜石鉱山と縄文人に出会う旅- <長野・山梨>
 ・旅人たちの足跡残る悠久の石畳道-箱根八里で辿(たど)る遥(はる)かな江戸の旅路 <静岡・神奈川>
 ・「百世の安堵(あんど)」~津波と復興の記憶が生きる広川の防災遺産~ <和歌山>
 ・「桃太郎伝説」の生まれたまち おかやま~古代吉備の遺産が誘(いざな)う鬼退治の物語~ <岡山>
 ・瀬戸の夕凪(ゆうなぎ)が包む 国内随一の近世港町~セピア色の港町に日常が溶け込む鞆(とも)の浦~ <広島>
 ・鬼が仏になった里「くにさき」 <大分>
 ・古代人のモニュメント -台地に絵を描く 南国宮崎の古墳景観- <宮崎>

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