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農水省、ジビエに認証マーク 野生のお肉、安全に 飲食店・食品に表示

 野生のイノシシとシカの肉(ジビエ)について、農林水産省は18日、国が定めたルールで食肉を処理する施設の「国産ジビエ認証制度」を設けたと発表した。ジビエを提供する飲食店の店内やソーセージなど加工食品のパッケージに表示できる認証マークもつくる。安全・安心に食べられる仕組みをつくることで消費拡大を図りたいという。
 イノシシとシカの捕獲数は年々増加。農水省の調べでは、2015年にイノシシは55万頭、シカは58万頭が捕獲されているが、食肉とされるのは1割程度。サルモネラなどの細菌や寄生虫をもっていることがあり、処理段階で毛や内臓から肉につく可能性がある。
 ジビエの処理施設は全国に500以上あり、一部の自治体は独自の認証制度を設けている。農水省の制度では、厚生労働省が設けたジビエの衛生管理のガイドラインをもとに、使用するナイフは1頭ごとに洗浄する▽捕獲地や捕獲・解体年月日を記載する、など数十項目の基準を満たした施設が認証を受けられる。

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