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再生エネ発電所立地、下田市も規制条例案 伊豆市も制定目指す /静岡県

 下田市は15日、太陽光発電など再生可能エネルギーの発電所の立地を規制する条例案の概要を発表した。パブリックコメントを経て6月定例市議会に提案する。県内では富士宮市、伊東市に続いて3番目。伊豆市も6月定例市議会での制定を目指している。10月1日から施行の予定だ。
 太陽光のほかに風力発電についても対象に含めているのが特徴だ。市内のほぼ全域を「抑制区域」に指定し、太陽電池モジュールの総面積が1万2千平方メートルより大きい発電所や、高さ13メートルより大きい風車は原則、設置できなくなる。
 下田市はこれまで、土地利用指導要綱に基づいて行政指導で対応してきた。強制力がなく、是正勧告になかなか従わないケースも出ている。伊東市で条例が制定されたことで、「規制の弱い地域」に開発が集中する恐れがあるとして、制定を急ぐことにした。
 条例に従わなかった場合は、事業者名を公表するほか経済産業省に通報する。経産省は、事業者が法令や条例の基準を守らない場合は事業認定を取り消すことができる、としており、それを抑止力にする。
 下田市では、市の北西部の山林で50ヘクタール前後の太陽光発電所計画が3カ所で進んでいる。市によると、9月末までに着工しなければ条例の対象になるという。

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