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佐渡の棚田を守れ 高校生が草刈り実習 /新潟県

 佐渡市小倉地区の山間に広がる小倉千枚田で、地元の県立佐渡総合高校の3年生男女約20人が草刈りの実習を行った。
 小倉千枚田は、斜面を利用した細長い棚田などが広がる農園。佐渡金山が開発され、ゴールドラッシュに沸いた江戸時代の食糧を賄うため開発された。一時は休耕田になっていたが、市内外のオーナーを募って管理することで復活し、コシヒカリを栽培している。
 佐渡市の表玄関、両津港から車で約1時間。畑野地区から山道を上っていき、小倉ダムの横をクネクネした道を進んでいくと、その棚田はある。佐渡の原風景とも言われる光景だ。幅は約2メートル、長さは数十メートルの田んぼが、いくつも急斜面に造成されている。
 市などによると開発されたのは1650年ごろで、標高350~400メートルの急斜面に計5ヘクタールの田んぼが出来た。しかし、戦後の減反政策や農業従事者の高齢化に伴い、休耕田が増加した。
 棚田の復活は2008年度から。市の提案を受けた地元が、オーナー制度とボランティアを受け入れ、千枚田管理組合を設立。63区画、1.5ヘクタールの田んぼを管理し、保全活動に取り組んできた。世界農業遺産に佐渡が選ばれたのも、こうした地味な活動があってこそだ。
 草刈り作業は佐渡の農業従事者にとって大切な意味を持つ。国の特別天然記念物トキとの共存を図って農薬を減らしたため、雑草が増えたからだ。
 草刈り作業をしたのは、農産加工系列の3年生。JA佐渡の職員から草刈り機の使い方の指導を受けて、棚田の一部にある畑の草刈りを手分けして行った。草刈り機を手に、恐る恐る作業を進めた。
 西田泰慈君(17)は「楽しかった。こんな場所に田んぼを開発しているとは、驚きました」。吉嶋莉央さん(17)は「やってみて、思ったより機械が重かった。大変でした」と振り返った。
 管理組合副会長の品川三郎さんは「棚田は先人たちが残した遺産。この土地と文化を継いでいきたい。草刈りをしてくれたことに感謝したい」と述べた。

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