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農村歌舞伎、児童ら熱演 高松・東谷地区「伝統愛する子に」 /香川県

 高松市香川町東谷に江戸時代から伝わる農村歌舞伎が29日、上演された。NPO法人農村歌舞伎祇園座保存会のメンバーや地元の小学生らが「一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)」「弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)」などを熱演。県内外の観客約800人からかけ声やおひねりが飛んだ。
 この農村歌舞伎は江戸時代後期、阿波に藍染めの出稼ぎに行った若者が習った芝居を地元の神社で演じたのが始まりと言われている。保存会理事長の鎌田義美さん(63)らは「伝統や地域を愛する子に育ってほしい」との思いを込め、近くの川東小学校の児童らに歌舞伎の演技を指導してきた。
 「弁天娘女男白浪」に出演した植松夢翔くん(11)は「声の出し方や体を使った表現を工夫しました」と話した。

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