ニュースピックアップ
ニュースピックアップ

豊かな海へ、苗木植樹 むつ、ホタテ漁師ら300本 /青森県

 ホタテ養殖などを営むむつ市川内地区の漁師たちが「漁師の森植樹祭」を26日に開き、海から約6キロ内陸の伐採地に、ブナやナラの苗木300本を川内小学校の5年生ら約50人で植えた。川内町漁協(今進組合長)の主催。この日はホタテ養殖の際に出るゴミから作った肥料を試験的にまき、今後、生育状態を見ていくという。
 漁協によると、海岸線約20キロの川内地区は江戸時代から「俵もの」の産地としてホタテ貝やナマコを出荷してきた歴史があり、2014年度には過去最高の水揚げ約18億円を記録した。
 恵まれた漁場が目の前にあるのも「広い森が生み出す栄養が川を通じて海へ流れ込むおかげ」と漁業者は考えていて、同漁協では過去にも02年まで6年間植樹し、植えた4700本の中には樹高が10メートルの木々もあるという。
 植樹の前に「森は海の恋人」と教わった川内小の5年生たち。八戸花さん(10)は「大きく育って漁師さんのためになってほしい」。上小倉璃海(りみ)さん(10)と一緒に植樹した父親の良次さん(43)は同漁協青年部長。「山の恵みで漁ができることを、娘に教えないといけない」と話していた。

PAGE TOP