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西行ゆかりの森、桜の苗木を植樹 平泉の住民ら /岩手県

 歌人・西行が桜の見事さをたたえた束稲山(たばしねやま)(平泉町)で21日、植樹会があり、地域の住民ら約170人が「西行桜の森」に桜を植えた。名所の情景を復活させ後世に伝えていこうと、「束稲山さくらの会」(千葉力男会長)が4年前から植樹している。
 平安末期から鎌倉時代初めに活躍した西行は、平泉を二度訪れたという。「ききもせず 束稲やまのさくら花 よし野のほかにかかるべしとは」と詠み、束稲山の桜は大和の吉野山にもひけを取らないと感嘆した。
 この日は2メートルほどのエドヒガンの苗木25本を植樹。地元で活動に関わってきた山平勝夫さん(66)は「地域で大事にしてきた桜。末永く育ってほしい」と話した。西行桜の森(19・3ヘクタール)には、オオヤマザクラなど67種、約2800本の桜があるといい、見ごろを迎えている。

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