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温室効果ガス、排出量1.2%減 2016年度、前年度比

 環境省は24日、2016年度の温室効果ガスの排出量は前年度比1・2%減の13億700万トン(二酸化炭素〈CO2〉換算)だったと発表した。再生可能エネルギーの導入などで3年連続の減少だが、削減幅は前年度の2・9%から縮小した。
 13年度比では7・3%減。政府は30年度までに13年度比で26%削減する目標(森林吸収分を含む)を掲げており、中川雅治環境相は「一定の進捗(しんちょく)はみられるが、達成に向けて楽観できない」としている。
 環境省によると産業部門のCO2排出量は前年度より1490万トン減、オフィスなど業務部門で370万トン減だった。
 一方、家庭部門は100万トン増で、1人あたりのエネルギー消費量も6年ぶりに増加に転じた。16年度は全国的に猛暑だったこともあり、冷房のエネルギー消費が増えたとみられる。
 また、冷蔵庫などの冷媒に使われる代替フロンHFC類の排出量はCO2換算で330万トン増えた。

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