ニュースピックアップ
ニュースピックアップ

持続可能社会、食から考える 大津でシンポ、アリスさん「行動を」 /滋賀県

 持続可能な社会のあり方を考えようと、米国の料理家アリス・ウォータースさんを招いたシンポジウムが21日、大津市内で開かれた。
 アリスさんはファストフード全盛の米国にスローフードの考え方を広めた。学校菜園を教室として位置づけ、種まきから収穫、調理まで一連を体験的に学ぶ食育プログラム「エディブル・スクールヤード」を広めたことでも知られる。
 この日、アリスさんはスローフードの考え方について説明。「食べ物を安く買えるということは、重労働にふさわしい対価を得られていない農家の方などがいるということ」などと、安さや均一性などが求められるファストフードに危機感を示した。その上で、「まだ心を開いて学べる」子どもたちに学校でスローフードの考えを教えることの意義を訴えた。
 講演の最後には「滋賀の皆さんにも行動を起こしてほしい。滋賀には美しい自然環境や農家の強い伝統などがある。(スローフードなどを広める)『美味しい革命』を率いていくことができる」と語った。

PAGE TOP