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木のおもちゃ館、あったかいね けん玉・積み木…子ども夢中 長門に開館 /山口県

 県産の木材をふんだんに使った建物やおもちゃに触れ、そのぬくもりや香りを体感する施設「長門おもちゃ美術館」が7日、オープンした。初日から多くの子どもたちが訪れ、思い思いの遊びを満喫した。

 卵形の木のおもちゃを敷き詰めた「たまごプール」や、各地のこまを集めた「こまのこや」。屋外には木のおもちゃが満載されたキッズクルーズ船「弁天」も。
 木製の遊具やおもちゃ約100種類を用意した美術館が開館すると、子どもたちが続々と入っていった。たまごプールに飛び込んだり、積み木を重ねたり。市立仙崎小学校2年、早川真朝さん(7)は「けん玉や、しりとりが楽しい。学校が休みの時に友だちとまた来たい」と夢中で遊んでいた。
 「弁天」には木造桟橋を渡って乗り込む。船内には船長のコスチュームや舵輪(だりん)が備えられていて、子どもたちが船長気分を味わうことも出来る。仙崎湾を15分かけて巡るという。
 長門おもちゃ美術館は、子どもらに様々な形で木でつくられたものに触れる機会を設けることで、その良さを知り、国内木材製品の需要を増やしたり、森林を守り育てたりすることにつなげたいという「ウッドスタート」の考えに基づいて造られた。
 長門市は、こうした活動を全国に広めている「東京おもちゃ美術館」などと共に、2016年に「ウッドスタート宣言」をして木育に取り組んでいる。
 開館式典で、大西倉雄市長は「日本で初めて森と海をつなぐ美術館ができた。長門の新しい宝。末永く愛される宝になってほしい」とあいさつした。
 この日は、県出身のタレントの西村知美さんが一日館長を務めた。西村さんは「室内の木の香りに癒やされた。長門の海や魚に関するおもちゃを含め、細かいところまで工夫がされている。子どもたちが飛び込むようにして遊んでいる姿が印象的だった」と話した。
 開館時間は午前10時~午後4時。入館料は中学生以上700円(長門市民は400円)、子ども500円(同200円)で1歳未満は無料。「弁天」には乗船料1人500円(1歳以上)が別途必要。木曜休館(祝日やゴールデンウィーク、お盆休みなどの繁忙期は開館)。問い合わせは長門おもちゃ美術館(0837・27・0337)。

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