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紀伊半島沖でサンゴ大量死 冬の海水温低下が原因か 環境省調査

 環境省は10日、紀伊半島沖でサンゴの大量死が起きているとの調査結果を発表した。場所によっては9割を超えるサンゴが死滅しているという。冬場の海水温が例年より大幅に低かったことに加え、感染症などが重なったのが原因とみている。
 紀伊半島沖の冬場の平均海水温は平年約17度だが、暖かい黒潮が遠ざかる「黒潮大蛇行」の影響で、今年は15.5度を下回った。1972年以降で3番目に低かった。サンゴは低水温が続くと大量死するため、環境省は3月に20地点で影響を緊急調査していた。
 被害は紀伊半島の西側で大きかった。特に和歌山県白浜町沖と田辺市沖で9割前後、みなべ町沖で8割のサンゴが死滅。半島西側16地点のうち5地点では6割を超えるサンゴが死滅していたが、半島東側4地点では5%以下だった。
 環境省は、サンゴの生育環境を守るため、河川からの泥水の流入防止やサンゴを食べるオニヒトデの駆除などに努めるという。

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