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燃料電池車に水素販売 移動式ステーション始動 福島・郡山 /福島県

 再生可能エネルギーから作った水素を燃料電池車(FCV)に販売する、移動式の水素ステーションの営業が今月から福島市と郡山市で始まった。事業を行うふくしまハイドロサプライ(福島市)の相良元章社長は3月28日の郡山市での開所式で「環境に優しいエネルギー利用を応援し、原発事故からの復興の一助になりたい」と話した。
 同社はアポロガス(福島市)がこの事業のために設立。産業技術総合研究所の福島再生可能エネルギー研究所(郡山市)の太陽光と風力発電を利用して作った水素を使う。発電も利用も二酸化炭素を排出せず、環境に優しい。同社によると再エネ由来の水素の商用ステーションは全国初。
 ステーションは25トントラックがベースで、一般的なFCV3台分を満タンにできる水素15キロを運べる。設備投資は3億2千万円だが、2億5千万円は国と県の補助を受けた。
 ステーションは当面、同研究所と福島市のふくしまさいえねパークの2カ所。毎週の水曜日と木曜日は郡山市で、火曜日と金曜日は福島市で営業する。1キロあたり1300円(税込み)。事前予約が必要。問い合わせはふくしまハイドロサプライ(024・563・3144)。

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