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アカハネバッタ県内初採集 希少種、全国5県目の確認 /山梨県

 県内の里山で昨年9月、甲州昆虫同好会の渡辺通人(みちひと)会長(64)が県の野生動物調査で捕獲したバッタが、種の保存法に基づく国内希少野生動植物種のアカハネバッタであることがわかった。「幻のバッタ」と呼ばれてきた希少種で、県内で採集されたのは初めて。日本直翅(ちょくし)類学会や大阪市立自然史博物館が確認し、3月下旬に発行された県のレッドデータブックに掲載された。
 アカハネバッタは、以前は東北から関東地方にかけての広い範囲に生息していたとされる。しかし、2012年以降は新潟、長野、山形、福島の4県でしか確認できず、山梨での確認は全国5県目となる。研究者らは「幻のバッタ」と呼び調査を進めてきたが、4県での生息域はいずれも1ヘクタール前後と狭く、詳しい生態はわかっていない。
 昨年8月、渡辺さんは里山の草原で「トノサマバッタよりは小さく、クルマバッタよりは大きい見慣れないバッタ」を見つけた。観察すると、雄の成虫は飛ぶが、ずんぐりした雌は草むらを歩いて移動するという特徴が見られた。
 渡辺さんは日本直翅類学会の市川顕彦さんに観察した様子を説明するとともに、写真を送ると「アカハネバッタかもしれない。捕獲して送って」と返答があった。
 里山調査を重ね、7回目となった9月の調査でようやく雌2匹を捕獲。生きたまま市川さんの研究室に送り、アカハネバッタと確認された。標本がある大阪市立自然史博物館でも確認された。通常、雄は体長が約25~27ミリ、雌は約30~40ミリという。
 渡辺さんによると、山梨の生息域は草原状態が保たれた里山で、広さ約2ヘクタール。バッタにとってどのような環境が適しているのか、今夏の調査で解明したいという。渡辺さんは「アカハネバッタを絶滅の危機から救い、保護していくため、生息域を広げる手助けをしたい」と話している。

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