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21兆円、太陽光発電に投入 ソフトバンク、サウジとタッグ

 ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長とサウジアラビアのムハンマド皇太子が、滞在先の米ニューヨークで27日夜(日本時間28日)に記者団と会見し、世界最大となる計200ギガワットの太陽光発電事業をサウジで始めると明らかにした。太陽光パネルの工場も同国内に設けるといい、2030年までの総事業費は計2千億ドル(約21兆円)規模にのぼる。
 ソフトバンクがサウジ政府系ファンドなどと設立した10兆円規模のファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」が資金を拠出。まず約50億ドルを投じ、19年までに二つの太陽光発電所(計7・2ギガワット)をつくるという。
 パネルなどの発電設備の生産は、順次サウジ国内での生産に切り替える。エンジニアの教育・訓練施設も設けて、30年に向けて徐々に規模を拡大する。サウジに10万人の雇用を生み、同国の国内総生産(GDP)も120億ドル増える効果があるという。
 サウジは脱石油依存を進めており、ムハンマド皇太子は「人類史にとって大きな一歩だ」と述べた。孫氏は「サウジには強い日光、広大な土地、優れたエンジニアと労働力、将来のビジョンのすべてがある」と語った。(ニューヨーク)

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