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バイオマスの灰を枕木に 智頭急行に敷設、産廃活用へ県内で実験スタート /鳥取県

 木質バイオマス発電で発生し、産業廃棄物としてやっかいものになっている灰を土木資材として活用する取り組みが県内で始まっている。今月下旬には、灰を配合した鉄道枕木をつくり、実際に敷設して有効性を調べる実験がスタートした。路盤の砕石や側溝の試作品も作ったといい、今後の活用を目指す。

 取り組みは、間伐材など木質チップを燃料に発電している日新バイオマス発電(境港市)を中心に進んでいる。同社によると、同社のバイオマス発電所で排出される灰は年間600トンで、産業廃棄物として処理している。昨年度から県の「リサイクル技術・製品実用化事業」の補助金を受け、県内の建設会社や米子高専、松江高専、島根大、鉄道総合研究所(東京)などと連携して有効な活用法を研究してきた。
 連携の支援をした県産業振興機構によると、石炭火力発電で出る灰はセメントを使わずにできるコンクリートの材料として注目されつつある。一方で、木質バイオマスの灰は活用が進まず、ほとんどが廃棄されているという。
 鉄道枕木の試作は鉄道総研に委託し、中国電力の「三隅発電所」(島根県浜田市)など石炭火力発電所の灰と、日新バイオマス発電で排出された灰を配合。バイオマス発電による灰の配合率は枕木全体の数%で、3本が21日、智頭急行恋山形駅(智頭町)に敷設された。比較のため、火力発電所の灰だけを使った枕木も3本敷設。これから約1年間、特急などの列車が走る環境で耐久性などを確認し、将来的には配合率を高めたいという。
 日新バイオマス発電の来海(きまち)邦夫社長は「灰を資材に使えるようになれば負担も減るし、資源の循環という面でもいい」と期待する。

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