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道内、記録的な暖かさ ウトロ21度、3月の最高気温95年ぶり更新 /北海道

 道内は28日、6月下旬並みの暖かい空気が入り込み、各地で記録的な高温となった。斜里町ウトロでは21度を記録し、道内の3月の最高気温を95年ぶりに更新した。
 札幌管区気象台によると、道内173観測地点のうち169地点で平年より高い気温を観測し、4月中旬~7月中旬並みの暖かさとなった。最高気温は、網走で18・3度、旭川で16・5度で、それぞれ113年ぶり、127年ぶりの高温を記録した。札幌は5月上旬並みの15・4度だった。
 斜里町ウトロでは、オホーツク海を漂う流氷が、壁のように伸び上がって見える蜃気楼(しんきろう)「幻氷」が出現。冷たい海の上に暖気が流れ込み、光の屈折によって生じるという。撮影した知床斜里町観光協会の林典之管理課長(47)は「水平線に浮かぶ流氷がバーコード状に太く膨らんで、ゆらゆら揺れていた。幻氷は春の便り。これが見えたら、海明けはもうすぐ」と話していた。
 札幌管区気象台は、気温上昇によって雪解けが進むため、雪崩や河川の増水に注意するよう呼びかけている。

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