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ウミガメ産卵促す遮光林 屋久島のNPOが植林 /鹿児島県

 ウミガメの産卵地として知られる屋久島町の永田と一湊の海岸で10日、NPO法人「屋久島うみがめ館」(大牟田一美代表)による植林活動があった。
 夜間に産卵で上陸するウミガメが、車のライトで驚かないようにする「遮光林」づくりが目的。地元の小学生ら約30人が参加し、ハマヒサカキなど約300本の苗木を県道沿いの海岸に植えた。
 同館によると、両地区の海岸線にはマツなどの防風林があったが、松枯れ病などで消滅。車のライトが砂浜に差し込み、明かりを嫌うウミガメが産卵をやめるケースが確認されるようになったため、20年ほど前から植林を始めたという。
 作業に参加した町立一湊小5年の山路未玲さん(11)は、「たくさんのウミガメが卵を産める浜になってほしいと思って、植えました」
 長年、ウミガメの保護と調査活動を続けてきた同館は、事務局の人員不足と代表の体調不良で、今年末に解散する予定。これまで3千本以上を植えてきた大牟田さんは、「この木が育って、母ガメが安心して産卵できる浜になってほしい」と話し、解散後も地元の人たちを手伝うという。

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