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神栖で海岸保全へ松植樹 /茨城県

 緑豊かな海岸防災林の再生を目指す市民イベント「白砂青松再生プロジェクト」が4日、神栖市波崎地区の海岸であった。ボランティアの市民約500人が、緑の再生を願って約2400本の松の苗木を植えた。
 ゴミ拾いなど環境美化に取り組む神栖市美化運動推進連絡協議会(才賀秀樹会長)が、会員の発案で取り組みはじめ、今年で4回目。近年、松食い虫の被害で海岸防災林が立ち枯れし、松林が消えかかった。古くから住民は松を植えて飛砂や風をしのぎ、砂丘地でもコメ作りができる農業環境を築き、守ってきた。こうした歴史を振り返り、あらためて市民が松を植え直そうというプロジェクト。
 参加者はこの日、矢田部サッカー場に集まり、近くの砂丘地約1800平方メートルに約1800本の苗を植えた。このほか、これまで3回植樹した別の地区では波崎一中の生徒たちが松の補植にあたった。親子4人で初めて参加した神栖市の鈴木晋吾さん(41)は「子どもと一緒に砂遊びができることもあって、楽しめます」と言いながら、約30センチの穴を掘り、土を混ぜながら倒れないように植えていた。

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