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ナシの剪定枝、燃料に「変身」 堆肥化限界、バイオマス発電に活用 鎌ケ谷 /千葉県

 鎌ケ谷市特産のナシの生産者らが市と協力し、処理に困っていたナシの剪定(せんてい)枝を生物由来の資源を利用するバイオマス発電用の燃料に活用する取り組みに乗り出した。今年度から試行を開始。先行して取り組んでいる堆肥(たいひ)化とともに、剪定枝のリサイクルを加速させたい考えだ。

 市によると、事業主体は生産者やJA、市などが設立した「果樹剪定枝等リサイクル事業推進協議会」で、堆肥の集積場として開設した同市中沢の約4300平方メートルの土地を、剪定枝の集積場や作業場としても利用。生産者らが集積場に剪定枝を運び込み、専門業者がチップ化した後、市原市にあるバイオマス発電所「市原グリーン電力」に運搬する。今年度の搬入量は計約78トンで、協議会は売電額として94万7千円を得たという。
 市内の約175戸のナシ農家は、毎年11~3月末に枝を剪定する。年間約1千トンの枝が剪定されるが、これまで生産者は枝を畑で焼き、灰を畑にまいていた。
 ところが、都市化が進んで新興住宅地が広がり、住民から煙などに苦情が出るようになった。そこで協議会は2011年度から剪定枝の堆肥化を開始。集積場で枝をチップ化した後、水を加えて積み上げ、発酵を促して堆肥にする。16年度は、3年かけてつくった堆肥12・5トンを農家や市民に配布したという。
 ただ、堆肥にするだけでは集積場のスペースがいっぱいになる。このため今年度からチップ化した枝を搬出し、バイオマス発電用の燃料に活用する取り組みを開始。今後はバイオマス燃料化に軸足を移す方針だ。
 協議会会長を務める鈴木吉夫・市梨業組合長は「毎年必ず出る剪定枝の処理に農家は困っていた。堆肥化、バイオマス燃料化を軌道に乗せていきたい」と話している。
 ナシの生産が盛んな県内では、年間1万トン以上の剪定枝が出ているとされる。産地の白井、市川、船橋各市でも、生産者らが地元のバイオマス発電所に持ち込むなどで剪定枝をバイオマス発電用の燃料に活用する取り組みが進んでいる。

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