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「トトロの森」過去最大の面積取得 東大和市芋窪地区の雑木林、「基金」が新たに/東京都

 狭山丘陵の自然を残そうと、市民や企業の寄付金で雑木林などの買い取りを続けている「トトロのふるさと基金」が、東大和市芋窪地区の土地約7400平方メートルを取得した。これまでに取得した土地は約9万平方メートル、寄付金は9億円を超え、荻野豊専務理事(69)は「ボランティアの人たちとともに、少しでも多くの自然を残していきたい」と話している。
 基金では1991年から、埼玉県所沢市を中心に自然保護のための土地取得を続けている。取得した土地は「トトロの森」と名付けられ、これまでに同県内で44カ所を取得。都内は今回、20日に取得した芋窪地区の雑木林が3カ所目となった。
 芋窪地区の雑木林はこれまでの取得地で最も広く、約1億830万円の取得額も過去最高。土地は、宅地開発や墓地開発が次々に計画されていたが、昨年12月に競売にかけられることになり、基金が落札した。
 雑木林は、放置すると荒れる一方だ。基金の取得地では約150人のボランティアが下草を刈って日当たりを良くしたり、倒れる心配のある古木を切ったりしている。
 基金が募るボランティアは野外での作業に加え、鎌などの刃物も使うため、説明会への参加を義務づけている。説明会は年に2度開いており、次回は4月15日に所沢市内の事務所で開く。問い合わせはトトロのふるさと基金(04・2947・6047)へ。

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