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金山杉の活用例、寺院や園舎見学 最上地方、業界から参加 /山形県

 最上地方の木材の活用法を業界関係者らに伝えようと、もがみ地域材利活用研究会(県最上総合支庁など主催)が8日にあった。林業や建築などの業界から34人が参加。2017年度ウッドデザイン賞入賞の寺院、英照院本堂(新庄市)と、第10回地域づくりのやまがた景観賞県知事賞を受けた認定こども園めごたま(金山町)の新園舎を見学した。
 英照院本堂は、長さ9メートルの金山杉を169本使った。深瀬清光住職は「木材だけで飾り付けのいらない美しい姿に仕上げてもらった」。認定こども園めごたまは昨年7月、金山杉を使った園舎になった。まきストーブや床暖房なども備えた。井上亘園長は「園児の日々の生活に農業体験や大工遊びも取り入れた」と説明した。
 県最上総合支庁によると近年、バイオマス燃料や集成材などに使われる間伐材などと比べ、木造住宅が主な用途の高級材は需要が伸びていないという。公共施設などへの活用が広がることで、地域経済が活発になると期待されている。

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