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仙台キノコ同好会、50周年 会員ら90人が魅力語り合う /宮城県

 日陰でじめじめ、でも奥深い――。そんな、きのこに魅せられた愛好家でつくる「仙台キノコ同好会」が創立50周年を迎えた。24日に仙台市内で開いた記念の祝賀会には会員ら約90人が集まり、多様なきのこの魅力を語り合った。
 国立科学博物館の保坂健太郎研究員が講演し、世界中を旅した体験談を披露。仙台でもみられるオニフスベはコスタリカでは大人の上半身くらいの大きさになると紹介すると、会場からどよめきが起こった。鮮やかな青色で東京都の小笠原諸島でよく見られるソライロタケは、仙台市内で昨年確認されたといい「ここが北限かもしれない」。
 環境省のレッドデータブックで「絶滅」とされたアミラッパタケは、1914年に仙台市内で採取されたのが最後。「再発見に挑戦してみて」と呼びかけた。
 木村栄一会長(64)によると同好会は1967年創立。会員は約180人で、市教育委員会と共催で「きのこ展」を開いたり、東京電力福島第一原発事故によるきのこの放射性物質調査を行ったりしている。

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