屋久島一周１００キロ、自転車で　３２０人参加、世界遺産を満喫　／鹿児島県

　世界遺産の屋久島を自転車で一周する「２０１８サイクリング屋久島」が１８日、屋久島町であった。全国から約３２０人が参加して、冬でも深い緑が広がる森をさっそうと走り抜けた。
　早朝の太陽がモッチョム岳（９４０メートル）を明るく照らすと、参加者たちは島南部の尾之間を出発。沿道には地元の住民らが並び、名産のタンカンを配るなどして声援を送った。世界遺産の森を抜ける「西部林道」では、ヤクシマザルやヤクシカにも出合いながら、一周１００キロを走破した。
　初めて参加した長崎市の会社員、田中隆一郎さん（５５）は「自然がいっぱいで建物も少ないので、サイクリングにもってこいの島です」と笑顔だった。