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「霊木」コウヤマキ、「和製ジン」に 槙―KOZUE― 海南・中野BCが発売/和歌山県

 高野山の「霊木」で、庭園にも植栽される常緑針葉樹のコウヤマキ。日本酒や梅酒などの酒造メーカー「中野BC」(海南市藤白)が、そのコウヤマキを使用した酒を開発し、「槙(こずえ)―KOZUE―」と名付けて販売している。
 同社が、コウヤマキに目を付けたのは2013年。高野山にゆかりのコウヤマキを使って酒を造りたいと考えた社員の発想で商品化へかじが取られた。
 当初は原料の仕入れルートが無く、社員の自宅庭に生えるコウヤマキを使ったという。梅酒や日本酒など色々な酒類に葉を漬けた。試行錯誤を繰り返すうちに、蒸留酒「ジン」に使うジュニパーベリー(セイヨウネズという木の果実)と同じ「α―ピネン」という香り成分を多く含むことがわかり、コウヤマキで香り付けしたジンとして製造することを決めた。
 この香りとかんきつ類との相性が良さそうだと、県産の温州ミカンとレモンの皮、サンショウを加え、オリジナルの「和製ジン」に仕上げ、昨年11月に商品化した。
 口に含むと、かんきつ類の甘酸っぱさの後に、サンショウの辛さと爽やかさとが香る。同社のお勧めは、トニックウォーターで割るだけの「ジントニック」。素材の香りがよくわかるという。
 700ミリリットル入りで2916円(税込み)。同社内の売店やオンラインショップ、全国の百貨店でも購入できる。問い合わせは同社(073・482・1234)。

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