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ナラ枯れ、昨年7~10月1951本 前シーズン一年間の23倍 /青森県

 2017年7~10月のナラ枯れの被害木が1951本あり、すでに昨シーズン(16年7月~17年6月)1年間の85本の約23倍になっていることがわかった。県が6日、松くい虫等被害対策協議会で明らかにした。
 県林政課によると、被害木はいずれも深浦町で確認され、秋田県境から海岸線約25キロにわたって民有林354本、国有林1597本が見つかった。秋田県境の大間越・黒崎・松神地区の国有林では1592本の被害が確認されている。
 ナラ枯れは、カシノナガキクイムシという昆虫がナラ菌を持ち込むことが原因。県は今後、森林組合や伐採業者に、マツやナラの伐採を一定期間自粛したり、被害木の持ち出しを見合わせたりすることを求めていくという。
 また、松くい虫の被害は、昨年7~10月に深浦町の広戸・追良瀬地区で15本が確認され、前年同期比の約3分の1に減った。同課は、防災ヘリによる上空探査や被害木の伐倒・燻蒸(くんじょう)処理などの対策の効果があらわれたとみている。

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