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小笠原諸島に固有のミズナギドリをDNA分析で発見

小笠原のセグロミズナギドリは、これまで世界に広く分布するセグロミズナギドリの亜種とされていたが、小笠原諸島の固有種であることを、森林総合研究所と北海道大学、小笠原自然文化研究所の共同研究グループが明らかにした。この鳥の繁殖が確認されているのは、小笠原諸島の東島と南硫黄島の2島だけで、環境省が絶滅危惧IB類に指定する希少種だ。歴史的にはオガサワラミズナギドリと呼ばれていたこともあり、この和名の復活が期待される。

 

グループでは、小笠原諸島で保護、捕獲した計10個体からDNAを抽出し、世界各地のミズナギドリ類と比較した。その結果、小笠原の集団は海外に分布するヒメミズナギドリやセグロミズナギドリなどとは全く別系統であり、小笠原に固有の海鳥であることが分かった。ハワイ諸島やフランス領ポリネシアなどに分布する種と比較的近縁だったが、これらの他地域の種とは80万年以上前に分化したと考えられた。

 

小笠原諸島ではセグロミズナギドリ以外に5種のミズナギドリ類の繁殖記録がある。そのうち小笠原でしか繁殖していない固有の種は、2012年に見つかったオガサワラヒメミズナギドリのみだった。今回の成果は隠れていた固有種の発見と位置付けられる。繁殖地が限られているため、この鳥の絶滅を回避するには、捕食者となるネズミや環境を悪化させる外来植物を駆除し、積極的に自然再生を進める必要がある。

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