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身近なカモメ、準絶滅危惧種に ウミネコとオオセグロカモメ /北海道

 海辺で見られる身近な鳥と考えられてきたウミネコとオオセグロカモメが、道が昨年改訂した「北海道レッドリスト」(鳥類編)で「準絶滅危惧種」に指定された。減少の理由はまだ詳しくわかっていない。研究者からは「ワシが増えていることと関係しているのでは」との指摘もある。

 ■研究者「ワシ増加、一因か」
 ウミネコとオオセグロカモメはいずれもカモメ科で、夏に道内の沿岸部で繁殖する。道内にとどまる一部のオオセグロカモメ以外は、本州などへ南下して越冬する。
 道によると、営巣地での繁殖個体がこの10~20年で30%前後減っていることから、「準絶滅危惧種」として注意深く観察していくことにしたという。ウミネコについては大規模な営巣地がある利尻島以外で減少傾向にあり、「エサ不足や野生化したネコなどの捕食が考えられる」としている。
 海鳥の生態を調査している北海道大水産科学研究院の風間健太郎さん(37)は、道内で繁殖する海ワシのオジロワシに注目している。昨春、共同研究者の橋本詩津久さん(24)らと道北のウミネコ営巣地で調査していたところ、オジロワシが近くに居座り、上空でウミネコを襲っているのをよく見かけた。
 オジロワシは環境省のレッドリストで「絶滅危惧2類」に指定されている。道内には越冬のため飛来し、春に北へと戻っていくが、留鳥として居着いているオジロワシもおり、これが最近増加傾向にあるという。海外では同じ海ワシのハクトウワシが増加したことで海鳥が減少した地域があるという報告もある。
 風間さんは「魚資源が近年減少しているのに加え、オジロワシが増加しているのがカモメ減少の一因ではないか。春からオジロワシ研究者と協力して、海鳥に与える影響を本格的に調査していきたい」と話している。

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