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豊田・旭の人工林「健診」終了 木の混み具合・下草など調査 /愛知県

 人工林がどんな状態に置かれているかを調べる豊田市・旭地区での3年にわたった、有志による「森の健康診断」(健診)がこのほど終わった。山の手入れが県内でも比較的行き届いているとされる旭地区でも、スギやヒノキが密集した場所は少なくないことがわかった。
 健診が始まったきっかけは2000年の「東海豪雨」。手入れがされず、荒廃した人工林で山崩れが多発したことから住民や行政、研究者らが実態を調べようと05年から10年間にわたって、矢作川流域の人工林を中心に健診に取り組んだ。
 これを受け、旭地区では、山林の所有者も加わってもらい、間伐につなげようと15年から改めて健診を始めた。約350人が参加したが、うち97人は旭地区の住民で大半は山林の所有者だった。
 旭地区は面積の8割が山林で、うち7割はスギやヒノキの人工林。健診では、77カ所に区切った各ポイントごとに、参加者が釣りざおやロープを使って木の混み具合や、落ち葉と下草の状態などを調べた。
 その結果、植林の密度は平均で1ヘクタール約1300本と、豊田市全体と矢作川流域全体と比べて1割は低かった。一方で1ヘクタール2千本以上という過密な人工林も1割以上あった。
 一連の活動を通じて、山林の所有者の中には、ボランティアの協力を得て間伐を始めた人も出てきたという。市足助支所にある健診実行委員会事務局の局長、鈴木辰吉さんは「多くの人が参加する運動という形になったことで山の手入れを促すという意義があった。啓発を含め、さらに発展させたい」と話している。

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