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放置竹林対策の味方 篠山市、粉砕機無料貸し出し /兵庫県

 竹を粉砕してチップにする機械を、篠山市が自治会などの団体用に無料で貸し出している。放置された竹林が山林や農地に悪影響を及ぼしているため、対策の一つとして導入した。
 市によると、人の手が入らず荒れた竹林が林道をふさいだり、農地を侵食したりする被害が増えている。伐採しても運ぶ手間がかかり、放置されるケースが多かったという。
 市が導入した竹粉砕機は、伐採した竹(直径13センチまで)を枝付きのまま差し込んでチップにできる。自走式で、ガソリンを燃料に使う。チップにした竹は、竹林の土にまいたままの状態でも支障がなく、処分する手間を省ける。雑草を生えにくくし、雨にぬれても泥になりにくいため、遊歩道づくりなどにも役立つ。
 18日に同市南新町の竹林で試験運用があり、粉砕機に差し込まれた竹はガガガッと音をあげ、チップになって宙を舞った。
 作業を見守った南新町自治会長の田中市郎さん(61)は「これまでも民間業者から借りることはあったが高かった。台風で竹が倒れて道がふさがれた時など、必要になることは多いので助かる」と話した。
 貸し出しの対象は市内で竹林整備に取り組んでいる団体で、個人は不可。燃料費は借りた側が負担する。貸出期間は最大15日間。申し込みは利用希望日の10日前までに篠山市農都環境課(079・552・1117)へ。

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