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タンチョウ分布調査「多くの人が関心を」 札幌でシンポ /北海道

 国の特別天然記念物タンチョウの保護について考えるシンポジウムが21日、札幌市で開かれた。日本野鳥の会「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」(鶴居村)の設立30周年記念イベントで、生息地が道央圏にも広がりつつあるタンチョウの保護のあり方について意見が交わされた。
 パネル討論では、むかわ町と長沼町の住民団体によるタンチョウ見守り活動などが報告された。正富宏之・専修大北海道短大名誉教授は、タンチョウの生息域が道央圏に広がっていることを念頭に、毎年の越冬分布調査について「道東の一部地域で行っている小中学生の参加を他地域にも広げ、多くの人に関心を持ってもらうことが大事」と提言。多くの人の目で見守る必要性を説いた。
 久井貴世・北海道大大学院専門研究員は「札幌周辺にタンチョウがいた頃の話」をテーマに講演。古文書から、幕末・明治初期には現在の千歳市周辺をはじめ、札幌市東区の丘珠や手稲区付近でもタンチョウが生息していたことを紹介した。
 タンチョウの保護を巡っては、これまでの「個体数を増やす」ことに重点をおいた活動から、「自然状態で安定的に存続できる」に向けてかじが切られている。シンポジウムを主催した日本野鳥の会は、「これからは自然環境の整備とともに、地域の人たちがタンチョウと共生するために必要な社会環境の整備が一層重要になる」としている。

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