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ハンター、女性進出の波 道内10年で半数交代、女性は4倍345人に /北海道

 道内でこの10年間、3千人を超える人が猟銃の免許を新たに取得したことが、道のまとめでわかった。ベテランハンターが引退するなどして半数が入れ替わったことになり、特に女性の増加が目立つ。「エゾシカを減らす」という社会貢献意識とともに、ジビエ料理の普及も背景にあるようだ。

 道によると、第1種銃猟免許(散弾・ライフル銃)を持つ人は2016年度で6664人。07年度の7343人に比べ約1割減ったが、新たに免許を取得する人は年々増えており、07~16年度の10年で計3313人にのぼる。このうち女性の免許所持者は07年度の88人から16年度の345人と約4倍に増え、全体の約5%を占める。
 「エゾシカをなんとかしなくてはと思った」。道北の小平町の瀬戸英恵さん(26)は昨春、猟銃を手にした。結婚後、農家を継ぐためふるさとに戻り、2歳の長女を育てながら猟に出る。町内ではスイートコーンやカボチャが食い荒らされ、イネや麦も踏み倒されるなど被害が深刻で、「シカに罪はないが、共存にはバランスが必要。もう少し減らさないと」という。
 エゾシカの推定生息数は16年度45万頭で、ピークの68万頭(10~11年度)から大幅に減った。道などが狩猟免許試験の回数を増やしたり、有害駆除に「報酬」を支払ったりしているほか、狩猟の魅力や駆除の必要性、肉や皮の有効活用などをPRしたことが、ハンターの増加につながったようだ。
 有効活用の象徴が、野生鳥獣の肉を味わう「ジビエ料理」だ。道が10年度から取り組む「シカの日」(毎月第4火曜日)キャンペーンには281店(昨年3月現在)が参加し、多彩なシカ肉料理を提供している。「森の恵み」として家庭でも食べられるようになり、シカ肉の販売業者も増えている。
 道内の女性ハンターの会「TWIN(ツイン)」(会員50人)の副会長を務める岡本匡代・釧路短大准教授(44)は「うちの会員も増えているが、女性がハンター全体の5%とはすごい」と喜ぶ。シカ肉を栄養面からも推奨する岡本さんは「女性が狩猟にかかわることで、よりシカ肉が食卓に乗る機会が増える。そもそも自分で捕ったシカをオシャレに料理して仲間や家族と食べるのは楽しいものです」という。
 道エゾシカ対策課の担当者は「エゾシカの捕獲にはわなもあるが、やはりハンターに頼る部分は大きい。高齢者が減っていく中で、女性の活躍にも期待していきたい」と話している。

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