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紀北で10代続く林業家の蔵出し展 山林の入札箱、多色刷り広告チラシ… /三重県

 江戸時代から続く紀北町の林業家の蔵出し展が、同町中里の海山郷土資料館で開かれている。無料。
 同資料館の館長で林業家10代目の松永忠与さん(66)は昨年10月、家業に専念するために関西から帰郷。長年手つかずだった蔵の整理をしたところ、江戸時代~昭和初期の古文書や道具などが多数見つかった。このうち、地域の歴史や文化にかかわる40種類を資料館に寄贈した。
 今回は、その一部約100点を展示している。展示の目玉は、明治、大正ごろの商標である「三つ扇」が彫刻された山林の入札箱や入札票、「引札(ひきふだ)」と呼ばれる多色刷り広告チラシや年間行事が記された暦。
 松永さんは「林業を通じて地域とつながった家の歴史を見てほしい」と話す。
 31日まで。月曜休み。

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