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未承認の遺伝子組換えペチュニア、計60品種に

今年4月に遺伝子組換えペチュニアを確認したとのフィンランド政府による公表を受け、国内においても調査を行ったところカルタヘナ法第4条に基づく承認を受けていない違法な遺伝子組換えペチュニアが販売されていること5月に確認した。このたび2016年7月以降国内で販売されていたペチュニア1359品種について全ての検査が完了し、新たに10品種が遺伝子組換え体であることが分かった。この結果、国内で未承認の遺伝子組換え体であることが判明したペチュニアは計60品種となった。新たに判明した遺伝子組み換え品種の販売者は、次の通り。

 

株式会社エム・アンド・ビー・フローラ(山梨県北杜市)

高松商事株式会社(千葉県柏市)

有限会社西垣園芸(岐阜県加茂郡)

株式会社ハクサン(愛知県日進市)

有限会社フジフローラ(東京都港区)

 

これらの遺伝子組換えペチュニアは、いずれも、国内の育成過程で遺伝子組換え技術を用いていないとされており、育成に用いた市販品種の中に遺伝子組換え体の品種が含まれていた可能性が高いと考えられる。ペチュニアは南米原産の外来種であり、日本において交雑可能な近縁野生種の存在は知られていない。また、園芸作物として改良が重ねられ、人が作り出した環境に適応した作物であるため、雑草化して他の野生植物に影響を与える可能性は低いと考えられる。

 

農林水産省と環境省は、遺伝子組換え体と判明した品種の販売者に対し、植付け前の当該品種の苗や種子の回収と廃棄を指導。また、カルタヘナ法第30条に基づき、当該販売者に対し、原因究明、回収状況、再発防止策等の報告を命じている。

 

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